僕の神原がボブカットになった Reader 04 「そんな薄情な男さっさと捨てて、私と付き合いなさい」 「えっ!」 「冗談よ」 なんだ、冗談か。 ぬか喜びして損した。 あなたからの告白に対する私の返事の文言は、何時だって『はい、喜んで!』だと決まっているのに。 … 0
疾駆 Reader 背に響くリズミカルな足音。 僕の耳がそれを察知すると程なく、頭上に一瞬黒い影が差した。 かと思ったら、僕の目の前に見知った少女が、たんっと子気味好い音を立てて着地する。 「やぁ、阿良々木先輩」 … 0
Vampirism Reader 07 「阿良々木先輩。あまりこういうことは言いたくないのだが……最近の阿良々木先輩は、ちょっと自分に甘過ぎると思うぞ? 具体的に言うと、甘噛みが多い。阿良々木先輩の吸血性が高くなる時期ならば、ある程度は仕方がないと私も目を瞑っていたけどな。甘やかしていたけどな。しかし流石に、なんでもない時に私の身体を噛むのは止めて欲しい。昨日吸ったばかりじゃないか。ひょっとして、人肌を噛むこと自体が癖になっているんじゃないか?」 … 1
するがウォーター Reader 私は機嫌良く服を脱ぐ。 タンクトップを捲り上げ、ブラを外し、パンツから足を抜く。 自分で言うのもなんだが、機嫌が良いと脱ぎっぷりも良くなる、と思うのは私の気の所為か。 勿論、上機嫌にはそれなりの理由があるのだが。 全て脱ぎ終わり裸になった私は、風呂場の戸を勢いよく開けた。 … 0