パジャマ Reader 星野はたまに、ファイターちゃんになる。 今日も夜遅くに帰ってきた。ドアが開く音がして、次にスリッパがぱたぱたと床を叩く音。 枕に頭を乗せたまま、あたしが薄目を開けた時は確かに星野だったのに。シャワーを浴びてお風呂場から出てきた時にはもうファイターちゃんだった。 … 0
チョコミント Reader 「だって星野のおごりって言うからさあ」 「おごりじゃなかったら来なかったのかよ?」 「やだな、そんなことないってば」 軽口を叩きながら二人で足を向けたのは、通学路から一本外れた道にあるチェーンのアイスクリーム屋だった。 … 0